限界徒然草〜でっかんオタクの狂詩曲〜

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オタクが徒然なるままに日々の出来事をそこはかとなく書き付けるブログです

愛犬の死、ペットロスとの向き合い方。

こんにちは、でっかんです。

 

今回はちょっとだけ重い話ですが、

最後は明るく終わるので少しだけ僕の話にお付き合いください。

 

いきなりではありますが、

先日僕は愛犬を亡くしました。15歳でした。

名前はあっこちゃんです。

 

犬種はラブラドールレトリバーで、ふわふわなクリーム色の毛並み、

ちょっと困り眉のくりっとした目がチャームポイントのかわいい女の子でした。

 

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小学生の頃に我が家に来て、以来ずっと一緒に育ってきました。

たくさん散歩したし、遠くへ出かけたり山まで散歩に行きそのあと疲れて一緒に寝たり...

 

数えきれないたくさんのかけがえのない思い出があります。

小さい頃はとてもやんちゃで家中のものを嚙むしおしっこするしで大変だったことも覚えています。

 

僕が家に帰ると必ず嬉しそうにしっぽを振り、

僕のおなかに顔をうずめふがふがするのがたまらなく愛おしかったです。

 

上京する前、まだ僕が実家にいる時に既に大分老犬だったので、

もしもの事もあるだろうと旅立つ時にたくさん撫でてさよならを告げてきました。

 

それから、コロナなどもあり僕はしばらく帰省しませんでした。

 

そして、上京してちょうど1年経とうとしている時、

母親から愛犬の訃報が届きました。

 

その時はやけに冷静だったことを憶えています。

 

「そうか、とうとう死んじゃったか...」

 

ぼーっとベッドにへたり込み、放心していました。

 

暫く経ち、悲しみが込み上げ、

どうしたらいいのか分からなくなってしまいました。

 

そんな時、数か月前に友人のきふてぃが愛猫を亡くしていたことを思い出し、

迷惑を承知しながらも彼に相談したくて電話していいか連絡を取りました。

 

この時は内容を告げていなかったのにも関わらず、

何も訊かずすぐ電話をかけてきてくれたことを今でも深く感謝しています。

 

その時はいっぱいいっぱいで声も震えて何を喋ったのか上手く思い出せませんが、

愛犬が亡くなったことを告げたら、優しく「分かるよ辛いよな」と寄り添ってくれ「泣いていいんだよ」と声をかけてくれました。

 

そこで、初めて涙が出ました。

 

とても悲しかったし、なんで帰ってやらなかったんだろう、

GWに帰省する予定だったのになんで間に合わなかったんだろうと後悔しました。

 

もっと撫でてやれば、もっと散歩連れて行ってやれば...

と何度も懺悔しました。

 

それでも、もう会うことはできません。

本当に苦しかったけれど、きふてぃが慰めてくれたおかげで少し楽になりました。

 

改めて、感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとう。

 

実家が離れすぎているのと、仕事があるため帰省することはできず、

その場で黙とうを捧げました。

 

スマホで過去に撮った写真を眺め、思い出に浸り

一緒に過ごした日々を回想しました。

 

人生で身内が亡くなってしまったことは何度かありましたが、

正直一番悲しかったし、たくさん泣きました。

 

今でも、年末に帰ればよかったなと後悔してしまうことはあります。

 

久しぶりに会って、僕の顔を見て嬉しそうにしっぽを振り、

また僕のおなかに顔をうずめてふがふがいうところを見たい。

 

もう戻ってくることのない愛おしい日常を、今も夢想します。

家族の死はこんなにも辛いのか、とてもとても悲しかった。

 

しかし今ある日常は続きます。

仕事が始まり、何とかメンタルを誤魔化し仕事しました。

 

仕事に没頭すると、あまり考えずに済みました。

しかし、帰り道犬を散歩させている人を見かけると、苦しくなっていました。

 

このままではいけない。

ずっと悲しんで前に進まないわけにもいかないので、

悲しみを振り切るため次の週末に海に行くことにしました。

 

前から行きたいと思っていた稲毛海浜公園です。

 

とても綺麗な場所でした。

白く長く広がる美しい砂浜に、雄大な海がざぁざぁと音を立て波飛沫をあげる

雄大な景色に僕は圧倒されました。

 

夕日が沈みかかっており、鮮やかなオレンジ色に深い群青が溶けていく姿に心洗われるようでした。

 

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砂浜に座り込み、波のさざめき、子供たちの歓声を聴きながら、

しばらく黄昏ました。

 

そうしていると、犬を連れたカップルがやってきました。

楽しそうに犬がカップルを追いかけ走っていき、

お腹に突撃するとそのまま顔をうずめ嬉しそうに鳴いていました。

 

それはまさに僕の求めていたもので、

心臓が高鳴りその光景をじっと見つめていました。

 

そしてまた犬が走り出しカップルが追いかけ、

僕の視界から去っていきました。

 

その時、僕は悲しみではなく暖かい感情を心に宿していました。

ありふれた日常の一幕が、とても心に沁みました。

 

そして、また次から次へと砂浜で遊んでいる人たちがやってくるのを

日が沈むまでぼうっと眺めていました。

 

真っ暗になり体も冷え込んだので、近くの温泉に入り体を温め、

帰りに駅でおいしいカレーをたらふく食べました。

 

帰宅したとき、とても心がすっきりしていたことを覚えています。

あれだけ胸の中にたまっていた重く苦しい暗い感情が大分軽くなっていました。

 

そこからは、日が経つにつれ悲しみは薄れ、

今やっとこうして振り返り記すことができています。

 

後から調べ知ったのですが、ペットを喪ったことによる悲しみや喪失感を

ペットロスというそうです。

 

僕はまさにそれに陥っていましたが、なんとか精神を病まずに済みました。

 

さて、家族を喪った悲しみ、後悔はとてつもないものでした。

 

そして、愛犬だけでなく、親や祖父母もいつか突然いなくなってしまうかもしれない、

ということに気が付きました。

 

上京して家族と連絡を取る事もめっきり減り、

実家に帰省するのも多くて年に1回でしょう。

 

あと何度会えるのか、何回話すことができるのか、と考えると

とても怖いです。

 

もう後悔はしたくないので、これからのことをしっかり考え、

向き合う必要があるなと痛感しています。

 

社会人になり1年、あまりにあっという間でした。

この調子だと5年10年もすぐ経ってしまうかもしれません。

 

2年目になり、少し余裕ができたので今だけじゃなく未来のことも考えなくてはならないな、と思います。

 

これは、これからの自分への戒めです。

この記事を何度も振り返り、いつまでも愛犬のことを忘れないようにします。

 

長くなってしまいましたが、ここら辺で終わろうと思います。

 

最後に、愛犬に心からありがとうと言いたいです。

一緒に過ごし育った日々はずっと僕の宝物です。

 

いつか僕がそっちに行ったとき、

きっとしっぽをブンブン振りながら僕のお腹に飛び込んで、

たくさんふがふがしてくれるであろうことを楽しみにしています。

 

待っててね。

 

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